CONCEPT

現代でも多少は機械化が進んだもの
の、手植え、手刈りはそのままで、
気難しがり屋の七島藺のつぶやきに
耳を傾けながらの農作業は江戸の昔
となんら変わらない。
僅かな数しか製織出来ない七島藺は
昨今の琉球畳ブームとは全く無縁で
ある。無縁であるが本家本元は七島
藺であることは間違いない。
しかし何故、本物を求める人たちは
挙って七島藺を求めるのか? 目ま
ぐるしく変わっていく日々の中で、
昔ながらの手仕事で仕上げられた七
島藺の畳の上には、置き忘れてきた
時があるのかもしれない。